浮島ヶ原自然公園

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サワトラノオ

5月の花

サワトラノオ

Lysimachia leucantha Miq. (沢虎の尾)

分類:サクラソウ科 オカトラノオ属
保全状況評価:絶滅危惧IB類(環境省)・絶滅危惧IB類(静岡県)
富士市指定天然記念物「浮島ヶ原のサワトラノオ群落」

原野や川岸の湿地に生える多年草です。茎の先に10cm前後の穂状の花をつけるのでトラノオ(虎の尾)の名がつけられました。 浮島ヶ原では5月から6月上旬にかけて白い花が咲きます。

関東地方と九州に数ヶ所の産地が知られていますが、いずれの地域でも自生地は開発によって非常に少なくなっています。 浮島ヶ原におけるサワトラノオの発見は、関東と九州の分布をつなぐ意味で貴重であると考えられます。

静岡県における分布は、富士市と沼津市をまたがる浮島ヶ原のみで、主に公園内とその周辺に群生します。 この場所は国道1号線に沿っており、土地開発に伴う埋め立ても進んでいたことから、 サワトラノオなどの湿生植物保護のねらいもあって、この浮島ヶ原自然公園の設置が計画されました。

冬の芽が出た時期に、サワトラノオの生育状況を調べたところ、少なくとも1000株以上あることが確認されました。 おそらく全国でもっとも株数の多い自生地の1つであることは確かなようです。 今後の保護・保全管理の方法を考えるために、常葉大学の協力を得て、 周りのヨシ等の刈り取り時期の違いによるサワトラノオの成長の差異を調査しました。 今後も、どのように保全していくのがいい方法なのか、研究をしていく予定です。
また、平成27年4月には「浮島ヶ原のサワトラノオ群落」として、富士市指定天然記念物になりました。