浮島ヶ原自然公園

今月の花

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ノウルシ

4月の生き物

ノウルシ

Euphorbia adenochlora C.Morren et Decne. (野漆)

分類:トウダイグサ科トウダイグサ属
保全状態評価:準絶滅危惧(環境省)・絶滅危惧Ⅱ類(静岡県)

原野や、川岸の湿地に生える多年草です。太い根茎をもち、横にはって増えて群落を作り、3月から4月にかけて黄色い花をつけます。 もっとも花といっても、植物形態学的には、ポインセチアと同じように苞(ほう)と呼ばれる器官が黄色になって目立つもので、 花びらや萼(がく)はありません。花はその中心の小さい部分だけです。茎や葉を切ると白い汁を出し、 それが肌につくと人によってはかぶれることもあるため「野漆」の名がつきました。
北海道・本州・四国(愛媛)・九州(福岡)に分布し、静岡県では浜松市と富士宮市の記録がありますが、多くは見られません。 浮島ヶ原自然公園では、公園中心部と公園南東部に大きい群落があります。
また、公園の東側から沼津市にかけての一帯にも何ヶ所か群生地があり、県内で一番の産地といってもよいでしょう。 ただ、浮島ヶ原自然公園をのぞいては、ここ数年来急速に減少しており、将来が危ぶまれています。